周りから体験した事を文章にすればと言われていたが、話は出来ても文章はちょっと、と思っていたのがとうとう木に登ってしまった。
書き始めてこりゃ大変だと気がついた、かなり細かく憶えていると思っていたのがよ～く考えてみるとつじつまが合わない、合わせようにも記憶がないのだから無理な話だ、このジグソーパズルは完成しない。
誰が読むか判らないのでウソは書けない、おかしな部分があればそれはウソではなく単に記憶違いなのだ、１９６８年８月２７日午後８時２７分マレーシアで吸った「阿片」の一服が今だ私の記憶を破壊し続けている、その速度は年々早まる一方なのであやふやな記憶でも破壊される前に書き留めておこうと思う、明らかな「記憶違い」があったら面倒でも知らせて戴きたい、私の記憶を書き換えなければならないので。
帰国してから今まで、もう一度昔の様な生活をしてみたいと思っているが、根性も気力も記憶と同様に薄れてそれも出来ず、毎年数日間の貧乏体験旅行で済ませている。
定年後は東南アジアのある国を生活の拠点とする予定だ、今度はある程度の下調べをするつもりである、もうそろそろその時期かも知れない。
という訳で、私の文章を１００％信用してはいけない、眉に唾を付けて読んでいただきたい、両方の眉に付ける程ひどいとは思わないので片方だけで十分だが、不十分だと思われる方は両方でも何ら問題はない。
私のやった事を真似て各国の官憲と「鬼ごっこ」をしても私の関知するところではない、私はそういう遊びは好きではないので仲間に入る気はない。
２０００年２月１８日
